高野山・奥の院には秘密の地下室があって観光も納骨もできる!?「納骨の費用・祈祷料」について

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高野山・奥の院の地下室とは?

※御廟橋より先は写真撮影が禁止です。この写真はお借りしたものです。

奥の院には「御廟(ごびょう)」という堂舎が存在し、御廟では現在も弘法大師・空海が入定(修行)をしている場所とされています。

御廟は弘法大師が入定された場所の上に建立されていると伝えられています。

つまり、御廟の真下では今現在も大師が修行をされていることになり、大師が修行されている場所は地下約3メートルの霊窟(岩に囲まれた神聖な空間)だと伝えられています。

さらにこの御廟の前方には、「燈籠堂(とうろうどう)」いう建物があります。

一般の参拝者は大師が座する御廟までは立ち入ることができませんので、大師に拝する時は「燈籠堂」の中で拝します。

この燈籠堂の真下には地下室が存在し、上述した御廟と同様に約3メートルの場所にあります。

ここで燈籠堂の地下室から大師が座する場所まで行けるのではないか?と思った方もいると思われますが、残念なことに地下室の間は岩壁で立ちふさがれ、上述した大師が座する場所から約数十メートルのところで正対してお参りできるようになっています。




高野山・奥の院「燈籠堂」の地下室の様子

高野山・奥の院「燈籠堂」の地下室
⬆燈籠堂の画像。御廟橋より先は写真撮影が禁止です。この写真はお借りしたものです。

燈籠堂の内部の通路を時計廻りに歩くと裏手にまわることができます。

裏手には上述した「御廟」があり、ここで御廟を参拝することもできます。

この御廟の前でお参りした後に、さらに時計廻りに進むと地下へ降りる階段があります。

この階段を降りた先が上述した地下室、すなわち「地下法場(法場=修行をする場所)」になります。

つまりここが「燈籠堂の地下室」です。

地下室には奉納された沢山の燈籠と、通路の両側には「身代わり大師」と言われる、小さい弘法大師像が並んでいます。

ここに入ると何とも言えない厳粛な気持ちになります。

さらに通路を進むと、右側に「大きな数珠(じゅず)」と「五鈷杵(ごこしょ)」があります。

これに触ると弘法大師の恩徳を頂けると云われています。

また、その一番奥には、弘法大師の肖像があり、数十メートル手前の祭壇からお参りすることができます。

ちなみに、一説では、この大師の肖像は人によって見え方が異なったり、見えない人もいるようです。

この理由は心がキレイな人は見ることができたり、淀(よど)んでいる人は見えなかったりすると云われ、そんなことから高野山におけるパワースポットの1つに数えられています。

高野山・奥の院「納骨堂」

高野山・奥の院「納骨堂」※注意※御廟橋から先は写真撮影が禁止です。写真はお借りしたものです。

奥の院には、燈籠堂の裏手、弘法大師御廟の左側に「納骨堂」があります。

弘法大師が入定した聖地に納骨することは、古くから行われていて、毎年全国から「霊骨」や「遺髪(いはつ)」が納められるそうです。

そこで気になるのが「納骨する時の費用」や「祈祷料(きとうりょう)」ですが、いったいどの程度必要になるのでしょうか。

次にこれらについてまとめてみます。




高野山・奥の院に納骨(分骨)する場合の手順や費用

お墓に納骨する場合は、火葬後の遺骨は「骨壺」に入れてしばらくの間、供養したのち、お墓に納めます。

これに対して、納骨堂に納骨する場合は、火葬後の「遺骨を納める建物(納骨堂)」に「位牌(いはい)」を納めることになります。

一般の方が、高野山に納骨する場合は、遺骨を分けて別々の場所に納骨する「分骨」で対応される方が多いと思いそうです。

したがって、以下は「分骨」の場合で紹介します。

但し、「分骨」は、親族間の承諾や、既に埋葬されている場合には、墓地の管理者から許可(証明書発行)して頂いていることを前提にしています。

高野山・奥の院に納骨(分骨)する場合の手順

(1)高野山内のいずれかの寺院にも、納骨(分骨)をお願い(ご依頼)します。

但し、寺院によって対応していないところもあります。

 

(2)納骨(分骨)をお願いした寺院によって、その後の対応は各々異なります。

1年間、当該寺院で供養した後に、奥の院に納骨奉送する場合や、直ぐに奥の院に納骨奉納するところ等、様々です。

永代供養の有無や、供養方法は寺院毎に規定がありますので、費用も異なります。

高野山・奥の院に納骨(分骨)する場合の費用(納骨と供養料

「A寺院の例」

  • 納骨(喉仏):5万円〜
  • 永代供養:10万円〜(200万以上)(位牌の型や管理・修繕期間で違います)

「B寺院の例」

  • 納骨(分骨):5万円 
  • 永代供養:5万円〜200万円 (位牌の型や管理・修繕期間で違います)

高野山・奥の院での祈祷の費用(料金)

「護摩祈祷(ごまきとう)」の護摩とは、焚く・焼くなどの意味をもつ言葉で、「仏の智慧(ちえ)」の火を以て、「煩悩(ぼんのう)」を焼き尽くすことを表しています。

護摩祈祷を行い、信じるものには、無量(はかりしれないほど多い)の御利益を与えて下さるとも言われています。

この祈祷の方法や期間は、寺院毎に設定されており、料金も様々です。

概ね、3000円〜10万円程です。

  • 一時祈祷:3000〜5000円
  • 1ヶ月祈祷:1万円〜3万円程度

が目安となります。

  • 高野山・奥の院の「祈祷料・供養料・燈明料」の詳細はコチラ

高野山の納骨の手順(高野山公式HPより)

所定の「納骨申し込み用紙」に以下の項目を記入します。

  • 施主の氏名
  • 施主の住所
  • 施主の連絡先
  • その他、戒名(ふりがなは必ず確認)
  • 俗名
  • 命日
  • 行年(行年=何歳まで生存されたか)


記入が終了した後、日をあらためるなどしてお骨をお預けします。

その後、施主も同席の上、読経供養が約1時間執り行われます。

読経供養が終了後、僧侶が案内のもと一緒に納骨堂まで移動します。

最後に僧侶の手でお骨を堂内へ納めていただけます。




【補足】高野山へ納骨する際のQ&A(以下、高野山公式HPより引用)

宗派を超えた納骨は可能ですか?
宗旨(宗教・宗門の教え)や宗派を問いません。故人の遺志を尊重した上で、ご家族でよくご相談されてから決めていただけます。
お骨以外に火葬証明書や埋葬証明書などの書類は必要ですか?
現在のところ、その必要はないようですが、変更になる可能性もあります。
お骨は大きい方と小さい方のどちらを持参すればよいですか?
基本的に小さい方(喉仏)をお預かりしていただけるようです。全骨(大きい方)のお預けはできないようです。
曜日や時間に限らず受付をしていただけるのでしょうか?
正月三が日は供養はしていません。ただし受付のみは可能です。受付時間は午前8時30分から午後14時40分までです。この時間内で受付された場合は、最初から読経供養を受けていただくことができます。ただし最終受付時間は午後15時までとなり、この場合は読経の途中からの供養となります。午後15時以降に受付された場合は、翌日の供養となります。
事前予約は必要ですか?希望日時を指定できますか?
事前予約は必要ありません。希望日時を指定することは可能ですが、自寺の行事・法要などでお断りされることもあります。時間指定される際は廻向の開始時間に準じます。時間指定をされる場合は施主が直接、来院の上、読経供養に参加することが条件となります。

高野山での供養について

供養をしたいのですが、どちらでできますか?
供養は奥の院でできます。
永代供養をお願いしたいのですが、どのようにすればいいのでしょうか?費用はどれくらいでしょうか?
総本山金剛峯寺では読経供養・灯明供養を最長1年間まで承れるようですが、永代供養は受付していません。永代供養をご希望の場合は、最寄りの寺院、もしくは高野山内の各寺院に費用を含め相談してください。
具体的にどのような供養ができますか?
大まかに「読経供養(お経を読み上げる供養)」と「灯明供養(故人に火を供える供養)」の2種類の方法に分かれます。いずれの供養方法も先祖供養、水子供養など、すべてに適応できます。回忌供養については、読み上げ供養になります。
供養を申し込みたいのですが、手続きの手順を教えてください。
読経供養の場合
○○家先祖代々、○○家水子之霊、○○院○○信士(信女)など、供養されたい御霊名を明記。
戒名、没年(命日)、行年(享年)、俗名、戒名の読み方(ふりがな)などを伝えることで、すべて読経供養時に読み上げをしていただけるようです。
灯明供養の場合
○○家先祖代々、○○院○○信士(信女)など、供養されたい御霊名を明記。
事前予約は必要ですか?希望日時を指定できますか?
納骨供養と同じで予約の必要はありません。日時の指定なども納骨供養と同じです。
インターネットや郵送などの手続きで供養を受付てますか?
現金書留にての供養の受付は可能です。インターネット(オンライン)では受付してません。郵送にて申し込まれる場合は必ず連絡先の住所・電話番号を明記してください。
 送付先:〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山550 奥之院
 電話番号:0736-56-2002(代)
開眼供養はできますか?神像でも可能ですか?
奥の院まで持参できる大きさのものであれば開眼供養が可能です。神像(彫像)も同じです。ただし、末代までおまつりしていただくものですので、奇抜な形状のものや人形に類するもの、奥之院において開眼供養に値しないと判断するものに関しては断られる場合があります。
御札や尊像(容姿をかたどった像)などのお焚き上げはできますか?
可能です。しかし、位牌、仏像などに関しましては、お焚きあげ料として1基(1体)につき10,000円の供養料が必要です。またお性根抜き(仏壇やお墓に宿った先祖の魂(霊)を抜く(弔って成仏させる)こと。)が必要なものについては、別途、撥遣供養料(はっけんくよう/魂を抜く儀式)一体につき10,000円が必要です。お守りなどは必要ありません。灯籠堂内の古札納め箱に自分で納めます。金属製や石類など焼却処分が難しいものは、環境問題の観点からお断りされる場合があります。
納骨・供養のお問合わせ先「高野山・金剛峯寺」

電話番号:0736-56-2011
URL:https://www.koyasan.or.jp/contact/

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