高野山・奥の院「姿見の井戸」【こうや七不思議】
姿見の井戸の読み方
姿見の井戸は「すがたみのいど」と呼称します。
高野山・奥の院「姿見の井戸」の由来
「中の橋案内所」から奥の院参道に入った所にある「中の橋」を過ぎた「覚鑁坂(かくばんざか)」の途中には、上部が木製の井桁状に組まれた井戸があります。
この井戸を「姿見の井戸」と呼称し、高野山の恐怖の七不思議(こうや七不思議)の1つとして数えられています。
恐怖の意味とは、なんでもこの井戸の中を覗き込んで自分の顔(影)が水面に映らなければ、「3年以内に命を落とす」と云われているそうです。..キャ~!ぅぉぅぉぅぉ
井戸に自ら顔を晒す(さらす)勇気の無い方で、どうしても井戸の中に興味のある方は、潜水中の潜水艦が海面(水面)を覗くための「砲隊鏡(ほうたいきょう)」を持参して井戸を覗いてみるのも良いかもしれましぇん。
ちなみに砲隊鏡とは「軍用の双眼鏡」であり、これを用いることで水面に自らの顔を晒すことなく、井戸の中を覗くことができましゅ。
しかし一方でこの井戸は「薬井(くすりい)」とも伝えられており、この井戸の水を飲むことでなんと!不思議と「身体全身の疲れがとれる」そうです。
薬井の名称の由来は、大師・空海がみた夢の中のことに端を発するもので、ある時、都からの勅使(ちょくし/皇族の使者)が高野山へ訪れたそうです。
しかし、険しい山道で身体が疲弊してしまい、腰掛けた場所の近くに、たまたま井戸が目に付き、この井戸の水を飲んだそうです。
するとなんと!死者が蘇ったかのように精気に満ち溢れ、無事にお役目を果たすことができたとのことです。
どうしても姿見の井戸の中を見たい!
どうしても姿見の井戸の中を見たい人にサービスでお見せします。
上⬆️の画像(写真)は、スマホのカメラ部分だけを井戸へ出して撮影しています。水が現在もわずかに湧いていて中に水が貯まっている様子がうかがえます。
高野山・奥の院「姿見の井戸」の場所(地図)
姿見の井戸は奥の院へ向かう参道の「中の橋」の付近に位置します。付近には同じく「こうや七不思議」と云われる「汗かき地蔵」があります。