高野山・奥の院「数取地蔵尊」【こうや七不思議】

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高野山・奥の院「数取地蔵尊」【こうや七不思議】

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数取地蔵の読み方

高野山には難しい漢字で記載され、読みにくい名前の仏像やお堂がありますが、数取地蔵尊は「かずとりじぞうそん」と呼称します。

高野山・奥の院「数取地蔵」の由来

奥の院への参道の入口付近となり「一の橋」を渡ってスグ、左脇に「小ぢんまりとした覆屋」が現れます。

この覆屋の中にはお地蔵さまが安置されており、このお地蔵さまの名前を「数取地蔵」と呼称します。

実は昔からこの高野山に数取地蔵はあったそうですが、いつの頃からか管理する者がおらずに廃れてしまい、いずこかの地中に埋もれてしまったそうです。

その後、1673年から1681年(延宝年間/江戸時代中期)に大阪の塗師・多左衛門と呼称する人物が「霊夢(神仏から託された不思議な夢)」を見て、数取地蔵が埋まっている場所が判明し、スグさま掘り出したそうです。

掘り出した後は、元々立っていた場所へ戻し、つまり、これが今日見ることのできる数取地蔵の姿となります。

数取地蔵の名前の由来・意味

数取地蔵の「数取」とは「数を取る」と読めます。

この数取地蔵は地獄の主・閻魔大王と繋がっており、高野山(奥の院)へ訪れた参拝者一人一人の名前と顔を覚えているそうです。

そして、その人物が何回、高野山へ参拝に訪れたのかの数を取っている(カウントしている)と云われています。

高野山へ訪れた回数が多ければ多いほど、功徳を積んだことになり、その回数を数取地蔵が閻魔大王へ報告してくださるそうです。

こうして現世での罪をできるだけ軽くして極楽浄土へ導いてくれる、ありがたい「お地蔵さま」と云われています。

顔と名前まで覚えていただいてカウントまでいただいていますので、奥の院へ訪れた暁には必ず立ち寄って手を合わせておきましょう。

ところで・・地蔵菩薩とは?

地蔵菩薩は、釈迦如来が入滅し、弥勒菩薩が現れるまでの間、人々を救済してくれる菩薩です。

弥勒菩薩は釈迦の非常に優秀な弟子で、将来は人間界に如来として現れ、入滅した釈迦の代わりに人々を救うことになっています。

しかし!その「将来」というのは、実に56億7千万年後だということなのです!56億7千万年も間、現世に仏がいなくなってしまっては大変です!

そこで、地蔵菩薩の出番となるわけです。

浄土宗・浄土真宗などの浄土教系の宗派では、人間は「六道(ろくどう)」という6つの世界を何度も生まれ変わりながら巡っていくと考えられています。

  • 六道とは:地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天

地蔵菩薩はこの六道を、姿を変えながら巡り歩き、すべての衆生(生き物)を救うとされています。

地蔵菩薩像が、如意宝珠と錫杖(しゃくじょう)を持ち、袈裟を着た僧の姿で表され、寺院の堂内だけでなく道端に置かれることが多いのは、地蔵菩薩が、六道を旅する仏だからです。

また、地蔵菩薩が「六道」を旅するということから、地蔵菩薩像は6体一緒に置かれることもあり、これは「六地蔵」と呼ばれます。

地蔵信仰が広まったのは平安時代のことでしたが、貴族階級だけでなく、極楽往生するために現世でお金をかけられない平安時代の庶民たちの間にも普及しました。

それもそのはず、地蔵菩薩は、たとえ生まれ変わった先が地獄でも、救いの手を差し伸べてくれるのですから!

ええっ!?地蔵菩薩は閻魔様なの!?

中国では、閻魔を含む10人の王が死んだ人の罪の審判を行うという「十王信仰」があり、これが「地蔵十王経」として日本に伝わりました。
平安時代の日本では、「本地垂迹説」という、神様は仏様の仮の姿であるとする考えが広まり、地獄の王たちも仏の化身だと考えられるようになりました。
これによると、閻魔も仏の仮の姿であり、その仏とは、なんと、地蔵菩薩だとされたのです!
このような考え方は、現世で悪巧みを働いて地獄へ落ちかけた際、功徳が少しでもあれば地蔵菩薩が閻魔大王に取り入って、極楽浄土へお連れ下さるということで、広く認知されるようになりました。
地蔵菩薩の仮の姿だとされる神には、他にも、愛宕神や天児屋命(あめのこやねのみこと)などがいます。
このように、色々な神や信仰と結びつきながら、地蔵菩薩は日本人にとってもっとも身近な仏様になっていったのでした。

ちなみに地蔵菩薩に「ヨダレかけ」や「お菓子」を供えて子供の成長の祈願する理由は、水子信仰に起因するものです。

幼くして亡くなった子供は功徳を積む時間がなかったので「賽の河原(さいのかわら/三途の川の岸辺)」へと流されます。..いっぺん死んでみるぅ?(by.地獄少女)

そんな哀れな子たちを救うスーパーマンが地蔵菩薩です。

高野山・奥の院「数取地蔵」の場所

数取地蔵は、奥の院の最後の橋となる「御廟橋(ごびょうばし)」を渡ってスグに見えてきます。

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