すでに高野山へ参拝へ訪れた方であれば、分かるハズですが、高野山内はもとより、高野山ケーブルの発駅である極楽駅では、すでにバリアフリー化されています。
しかし、ここで問題の争点となってくるのが、はたして、高野山内の寺院などは、車椅子での入場はできるのかということです。
高野山を象徴するようなお寺である、有名な「金剛峯寺(こんごうぶじ)」には、大変、貴重なお部屋が数々あり、石庭もあります。
そして、奥之院には弘法大師の霊をお祀りした「御廟(ごびょう)」もあります。
これらは高野山に行くからには、絶対に拝観したい場所だと思います。
但し、神社仏閣には、決まって長い階段や大きな段差があります。
はたして、高野山の中心的な観光スポットである金剛峯寺や奥の院は、車椅子で入場できるのでしょうか?
そこで、以下では、車椅子で金剛峯寺・奥の院へ参拝する方法や手順をご紹介したいと思います。
高野山・金剛峯寺を車椅子で拝観する場合は、ココから通る
金剛峯寺の表門前の階段の数は、21段の階段(段差10㎝)があって、表門には約32㎝の段差もあります。
但し、表門前を右方向に回ったところにも門があります。
こちら側は、小さい段差でスロープ状になっていますので、車椅子でも登りやすくなっています。
そこを登ったところの「会下門(えかもん)」から入ります。
ここの入口にも段差はありますが、車椅子用の木のスロープもセットされていますので、そこを通って入場できます。
木のスロープは、板状の簡易的なものですが気遣いが感じられます。
その先にも階段がありますが、現在はエレベータがあります(寄贈されたもののようです)。
インターホンで係の方に声をかけると操作してもらえます。
さらに進んで、受付を済ませ内部の拝観になります。
車椅子で畳の部屋にも入れるそうです。
金剛峯寺には、貸出の車椅子もある
また、車椅子で利用できるタイプのトイレや、手すり付の洋式トイレも完備されています。
出入り口は80㎝以上の幅があって車椅子も通行できるようになっています。
車椅子の方が安心して拝観できるように、改善に取り組んでいる姿勢が感じられます。
金剛峯寺のバリアフリー化は、これからも推進されると思います。
高野山・奥之院を車椅子で拝観する場合は、ココを通る
奥の院の入口手前には、横断歩道があります。
この横断歩道を渡って、奥之院へと続く道は600m程ありますが、平らで車椅子でも問題ありません。
途中の案内所には、電動車椅子の無料貸し出しの張り紙もあって安心感も広がります。
高野山・奥の院は、車椅子にやさしい造りをしている
奥の院は、砂利道や車椅子では通行の難しい舗装していない道はありません。
階段はありますが、全て車椅子用のスロープが設置されています。
こうして、このスロープを通って、「弘法大師の御廟前」まで行くことができます。
御廟の正面には階段がありますが、横からスロープで上がることができます。
この身障者用のスロープまでの経路図は、手前にある案内板でしっかりサポートしています。
車椅子対応のトイレも多数あります。
このように奥之院については、車椅子で来られる方のサポート体制は問題なくできています。
ちなみに高野山内を巡る南海バスは、車椅子で乗車できる?
ここまでで、高野山の観光の中心的スポットである金剛峯寺や奥の院が車椅子で入場できることが、分かりました。
しかし、高野山内を巡る、南海バスは、はたして、車椅子で乗車できるのでしょうか?
南海バスが車椅子に、対応できていなければ、何だか、少し残念です。
しかし、ご安心ください。
高野山内を巡る、南海バスもしっかりとバリアフリー化され、車椅子専用の設備が完備できています。
バスの乗降も、バスの車体が傾いて、ベロが乗降口から伸びてきます。
このあたりは、都心の市バスなどと違いはないということになります。
そして、バスの運転手の方も後ろから押していただけますので、一安心できます。
- 高野山・金剛峯寺では、車椅子で境内へ入場できる。
- 高野山・奥の院も、車椅子で境内へ入場できる。
- 高野山内を循環する南海バスも車椅子での乗降が可能。
- 高野山ケーブルカーも車椅子での乗降が可能。
- つまりは、「大阪・なんば駅」から車椅子で高野山内の主要スポットの境内まで入場できる。
ちなみになぜ、ここまで、山に囲まれた高野山のバリアフリー化が進んでいるかというと、理由があります。
その理由とは、高野町では、移動が円滑にできるように、町をあげて、全体でバリアフリー化を推進しているそうです。
時代は、今後、益々をもって、高齢化の波が押し寄せます。
そんな時代背景を背に受け、さらに高野山は次の時代へと飛躍し、その一環として、一層、車椅子で過ごし易くなる事でしょう。
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