高野山・奥の院「杖ヶ藪」【こうや七不思議】
高野山・「杖ヶ藪」の読み方
杖ヶ藪は「つえがやぶ」と呼称します。
「杖ヶ藪」の由来・意味
高野山高野町には「杖ヶ藪」と呼称される町があり、この町にはちょっとした由来が残っています。
この由来が「こうや七不思議」として言い伝えられており、以下のようなお話になります。
ある日のこと、所用のために京へ行っていた大師・空海が高野山へ帰ってきた時、険しい山道を乗り越えるために、「竹」を杖代わりとして持っていたそうです。
しかし、無事に高野山へたどり着き、杖が必要なくなったので地面に挿したところ・・なんと!
竹が急に地中に根を張り出し、たちまちの内に葉を付けて数が増え「竹藪(たけやぶ)」になったそうです。
そんな由来から、以降、大師が杖を挿した場所は「杖ヶ藪」と呼ばれるようになったそうです。
「杖ヶ藪」の今にも語り継がれる「特殊な伝統(儀式)」
実は「杖ヶ藪」には大師・空海を祭祀(さいし/=まつる)御堂が多数、建っており、大師・空海とは深い関係の町です。
そんなことから「杖ヶ藪」では、大師・空海に由来した「古来から受け継がれている伝統(儀式)」が存在し、この儀式を「御番雑事(ごばんぞうじ)」と言います。
御番雑事の儀式
御番雑事では村内から毎月1回代表者を決めて、その代表者が毎月21日までに村内の各家庭から野菜を集めて奥の院に御座する大師・空海のもとへ届けると言った儀式になります。
しかし残念ながら現在では高齢化が進んでしまい、一時中止されているようです。
高野山・「杖ヶ藪」の場所
「杖ヶ藪」は金剛峯寺から車で約40分ほどの場所に位置します。
奥の院の観光スポット一覧(案内地図)
スポンサードリンク -Sponsored Link-
当サイトの内容には一部、専門性のある掲載がありますが、これらは信頼できる情報源を複数参照して掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。