高野山・金剛峯寺(奥殿)「蟠龍庭」
- 作庭様式:枯山水
- 面積:2340平方メートル
- 使用されている石:四国産の花崗岩(140個)
- 白川砂:京都
金剛峯寺「奥殿・蟠龍庭」の読み方
「蟠龍庭」は「ばんりゅうてい」と読みます。
蟠龍庭の「蟠龍」の意味
蟠龍庭の「蟠龍(ばんりゅう)」とは、天に昇れるハズなのに、なぜか天に昇らずずっと地上で蛇のようにトグロを巻いて様子をうかがっている龍のことです。
金剛峯寺「奥殿・蟠龍庭」とは?
蟠龍庭とは、石や岩を庭園に配して創作意識をもって造った「和風の庭園」のことです。俗に言われる「枯山水(かれさんすい)」と呼ばれる作庭技法が用いられています。
この金剛峯寺の蟠龍庭は高野山内はもとより、日本全国でも有名な庭園です。
それもそのハズです。
金剛峯寺の蟠龍庭は約5000坪の広さを誇り、これは日本一の規模を誇る石庭となるからです。
蟠龍庭の石は京都の「白川砂」で、岩(大石)は四国の「青花崗岩(かこうがん)」を用いて造られており、合計で140個あります。
京都や四国の岩が使用された理由は定かではありませんが、一説では大師に縁(ゆかり)のある場所の石が用いられたとも伝えられています。
つまり、京都には大師ゆかりの「東寺」があり、四国といえば大師の生まれ故郷でもあります。
白川砂で造られた庭園は「雲海」が表現されており、この雲海の中に青色の摩訶不思議な形状をした花崗岩が配され、まるで「雄の龍」と「雌の龍」が対峙する様子を花崗岩を巧みに配置することで表現しています。
この様相はまるで、奥殿を守護しているように見えることから、現在に至るまで奥殿を守っていると伝えられています。
石の配置は、勅使門から見て、右手に雌龍、左手に雄龍が配されており、これは一説によると真言密教の「金剛界と胎蔵界が表現されている」とも云われ、つまりは「而二不二(ににふに)の思想」に基づいたものであると云われております。
而二不二とは、「両部不二(りょうぶふに)」「金胎不二(こんたいふに)」とも呼称されるもので、「二つにして、二つではない。すなわち”二つで一つのもの”」という意味合いを持ちます。
このような言葉は主に大日如来に通じた「両界曼荼羅図」の様相を示すときに使用されます。
金剛峯寺・蟠龍庭のライトアップイベント
毎年恒例というわけではないのですが、金剛峯寺では、奥殿・蟠龍庭の夜間拝観が行われる場合があります。
近年は秋に開催されることが多くなっています。
金剛峯寺の過去の「夜間拝観・蟠龍庭ライトアップ」
金剛峯寺では、例えば、過去に以下のような夜間拝観・ライトアップイベントが開催されました。
ほぼ毎年、奥殿の特別公開、または夜間拝観が行われていますが、日程、時間、拝観料などはイベントによって異なるため、興味のある方は、公式ホームページをこまめにチェックしてみてください。
2014年:夜間拝観と「蟠龍庭」のライトアップ
- 開催日程:9月14日~10月31日、18時~20時
- 拝観料:通常通り
2016年・2017年:観月会(かんげつえ)
- 開催日程:9月15日~17日、18時~・19時~
- 拝観料:一般(中学生以上)2,000円、小学生1,000円
※奥殿・蟠龍庭の公開とアイリッシュハーブのコンサート、お茶・茶菓子付き
蟠龍庭のライトアップのINFO(金剛峯寺)
住所:伊都郡高野町高野山132
公式サイト:https://www.koyasan.or.jp/
蟠龍庭が作られた理由
では、なぜこのような広大かつ意匠作品とも呼べる庭園が築庭されたのか?について疑問が生じるところではある。
例えば、この高野山全体の様相を上空から俯瞰したとき、ふもとの慈尊院から奥の院に至るまでの道筋が、まるで東西にまたいで龍が伏せっているように見えないだろぅか?
あまつさえ、南北にはまるでトラがうずくまっているようにも見える。
然るにこのような故事がモチーフとされ、高野山全体の中心部となる金剛峯寺にこのような稀有な庭園が営まれたと云われる。
金剛峯寺・蟠龍庭の場所(地図)
蟠龍庭は勅使門の裏側、奥殿の前方に位置します。金剛峯寺の主殿から別殿へ入ると前方で見えてきます。
金剛峯寺境内図(パンフレットより引用)
【注意点】蟠龍庭へ行くためには拝観料金が必要!
注意点としては、上図を見れば分かると思いますが、蟠龍庭へ行き着くためには、金剛峯寺の受付で所定の入場料を支払う必要があります。
また、正月期間中(12月28日〜1月4日まで)は拝観が中止されていることもありますので、訪れる際は金剛峯寺へ問い合わせるなどして確認してからお越しください。
金剛峯寺の拝観料金(割引)・拝観可能時間(営業時間)・見学所要時間については以下の別ページにてご紹介しています。
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