高野山には金剛峯寺や奥の院、壇上伽藍と、観光スポットが点在していることから、それぞれのロケーションに御供所(ごくしょ)や通常の売店が設けられています。
これら御供所や売店では、お守りや御朱印のほか、御朱印帳も授与することができます。
以下では高野山内の御供所や売店で販売されている御朱印帳の種類やサイズ、値段をご紹介しています。ウフ
「高野山・金剛峯寺の御朱印帳」
高野山の金剛峯寺の定番の、昔からある御朱印帳です。写真は群青色ですが、他に真紅色の御朱印帳があります。
※こちらの無地の御朱印帳は、現在は廃版となっています。
値段
- 価格:1500円
サイズ
- 縦16.5cm×横11.5cm
購入できる場所
高野山・金剛峯寺高野山・奥之院の納経所
高野霊木(高野杉)の御朱印帳
高野霊木の御朱印帳には1200年と言う長い年月を生きてきた木々(杉)が使用されています。
と、言っても御霊木を伐採して、御朱印帳を作っているワケではありません。
落ち木やもう寿命を終えた御霊木を使用しています。
この御朱印帳の題字は、弘法大師・空海の集字(筆跡を集めて繋げた文字)になるそうです。
ところで・・「高野霊木」って何?
高野霊木とは、今から1200年も以前から、この高野山に生息してきた、木々のことをいいいます。
高野山が開山したおよそ1200年前、高野山の僧侶により、現在の高野杉や高野ヒノキの種がたくさん植林され、これらの木々が長い年月を経て年老い、朽木となったいわゆる廃材から御朱印帳が作られています。
高野山のような格式のある、いくつものお寺に囲まれた自然には「仏の念=魂」が宿るとされています。
その中でも特に高野霊木のように1200年と言う長い年月、木々を生かしておくということは、仏の成せる所業と言うことで、敬意を払い「霊木」と呼ばれています。
値段
- 値段:1500円(通販の場合は1800円)
サイズ
- 16.5cm×11.5cm
表紙の素材
- 蛇腹模様
購入できる場所
後述します。
中門再建記念限定高野霊木御朱印帳
この御朱印帳は再建された中門を記念して謹製された御朱印帳になります。
表紙と裏表紙に使用されている材木は上記、高野霊木の御朱印帳と同じ1200年も以前から、この高野山に生息してきた「高野霊木」です。
値段
- 値段:1500円(通販の場合は1800円)
サイズ
- 16.5cm×11.5cm
表紙の素材
- 蛇腹模様
購入できる場所
後述します。
金剛神(深沙大将立像・執金剛神立像)の御朱印帳
快慶の作と伝わる、重要文化財の深沙大将立像・執金剛神立像が表と裏に1体ずつプリントされた、インパクト抜群の御朱印帳です。
2016年、保存修理が終了し、4年ぶりに2体揃っての展示が霊宝館で行われた際に発売されました。
この展覧会は既に終了していますが、深沙大将立像は、通常、常設展で見ることができます。
値段
- 1500円
サイズ
- 縦16.5cm×横11.5cm
購入できる場所
後述します。
高野山内の古地図の御朱印帳
この御朱印帳の古い地図は、「高野山壇上寺家絵図」という絵図だそうです。
つまり、高野山一帯の地形が描かれた昔の地図のデザイン言うことです。
ちなみにこの地図は、江戸期の1707年(宝永3年)に描かれたものだそうです。
この地図をよく見てみると、現代の高野山と比べても地形の変化があまりないことに気づきます。
値段
- 1500円(カバー付き)
サイズ
- 縦16.5cm×横11.5cm
「こうやくんの御朱印帳」
あなたもすでにご存知かと思いますが、高野山のマスコットキャラクター・「こうやくん」のイラストがデザインされた御朱印帳です。
女性やお子さん向けの可愛い~ぃ♥デザインの表紙になっています。
なお、この黄色の表紙のものは、奥之院に残っている分が完売し次第、販売が終了となる見込みです。(2018年2月現在)
発売当初は写真のような黄色の表紙でしたが、現在は緑色にリニューアルされています。緑色の御朱印帳は表紙に「こうやくん」と「落慶した中門」の写真がデザインとして採用されています。
値段
- 価格:1500円(カバー付き)
サイズ
- 縦16.5cm×横11.5cm
購入できる場所
後述します。
「高野山・血曼荼羅の御朱印帳」
平清盛が奉納したとされる血曼荼羅(重要文化財)の絵柄の御朱印帳になります。表紙と裏表紙とで金剛界と胎蔵界も曼荼羅が描かれています。
値段
価格:1500円
サイズ
縦16.5cm×横11.5cm
購入できる場所
後述します。ウフ
四国霊場八十八ヶ所めぐり納経帳
高野山を開創した弘法大師・空海は、四国(土佐)の出身だということもあり、さらに四国88カ所の真言宗寺院にも所縁があるあることから、四国霊場八十八箇所めぐりとは切っても切り離せない関係があります。
蓮の柄
- 値段:2000円
- 縦22㎝x横幅16㎝
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
菊
- 値段:2000円
- 縦22㎝x横幅16㎝
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
輪宝
- 値段:2000円
- 縦22㎝x横幅16㎝
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
十八本山納経帳
この御朱印帳は、真言宗の主要な16派の総大本山である18の寺院をめぐる専用の御朱印帳になります。
- 値段:1000円
- 縦16.5cm×横11.5cm
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
真言宗十八本山・一覧
第一番 五岳山善通寺(香川県善通寺市)※真言宗善通寺派
第二番 須磨寺(兵庫県神戸市須磨区)※真言宗須磨寺派
第三番 清澄寺(兵庫県宝塚市)※真言三宝宗
第四番 中山寺(兵庫県宝塚市)※真言宗中山寺派
第五番 大覚寺(京都市右京区)※真言宗大覚寺派
第六番 仁和寺(京都市右京区)※真言宗御室派
第七番 智積院(京都市東山区)※真言宗智山派
第八番 泉涌寺(京都市東山区)※真言宗泉涌寺派
第九番 教王護国寺=”東寺”(京都市南区)※東寺真言宗
第十番 勧修寺(京都市山科区)※真言宗山階派
第十一番 随心院(京都市山科区)※真言宗善通寺派
第十二番 醍醐寺(京都市伏見区)※真言宗醍醐派
第十三番 宝山寺(奈良県生駒市)※真言律宗
第十四番 朝護孫子寺(奈良県生駒郡)※信貴山真言宗
第十五番 西大寺(奈良県奈良市)※真言律宗
第十六番 長谷寺(奈良県桜井市)※真言宗豊山派
第十七番 根来寺(和歌山県岩出市)※新義真言宗
第十八番 金剛峯寺 (和歌山県伊都郡高野町)※高野山真言宗
その他の御朱印帳
金剛峯寺には、オリジナルではありませんが、以下のような4種類の花柄の御朱印帳も取り扱っています。
桔梗(ききょう)
- 値段:1000円
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
蝶々
- 値段:1000円
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
菊
- 値段:1000円
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
花菱
- 値段:1000円
- 販売場所:高野山 金剛峯寺の売店
高野山の御朱印帳が購入できる場所
高野山・金剛峯寺の売店の場所(地図)
営業時間:8時30分から17時まで(受付は16時30分まで)
高野山・奥之院の納経所(地図)
営業時間:6時から17時30分まで(御供所は8時30分から17時まで)
壇上伽藍の御供所(地図)
壇上伽藍の御供所は壇上伽藍の金堂の前に位置します。
営業時間:境内は24時間見学自由(御供所は8時30分から17時まで)
高野山の宿坊の御朱印帳や関連した機関の御朱印帳
「ことりっぷの御朱印帳」
「南海電気鉄道 株式会社」と「株式会社 昭文社」のコラボ企画の御朱印帳です。
株式会社昭文社は「ことりっぷ」と言う、A5サイズほどのコンパクトで女性ウケ必至の可愛い♥旅行本をリリースしていることで有名です。
この「ことりっぷ」は、既にシリーズ化されており、日本全国・北海道から沖縄まで、日本の各地の旅行情報が掲載されたガイドブックです。
「ことりっぷの御朱印帳」は、旅行本「ことりっぷ」シリーズのサイズに合わせて作られていますので、通常の御朱印帳よりも、少し横幅が長い御朱印帳となります。
御朱印の色やツヤを美しく残せる「奉書紙(ほうしょがみ)」を使用しているのが特徴です。
「奉書紙」って何?
奉書紙とは、楮 (こうぞ)と呼ばれる樹木を使用して作られた厚手で強度に優れた紙です。「越前奉書紙」という福井県産の奉書紙が有名です。
また、表紙のデザインは、高野山の「壇上伽藍」をイメージした朱色と仏の世界を彩る「蓮の花」をモチーフとしているそうです。
値段
- 価格:1800円(小冊子:「ことりっぷ高野山」付き)
サイズ
- 縦18cm×横14.8cm
購入できる場所
- 南海電鉄:難波駅2階サービスセンター
- 橋本駅売店
- 高野山駅売店
- こうや花鉄道「天空」(列車内販売)
- アンスリー(なんば中央口店、なんばガレリア店、N.KLASS三国ヶ丘店、金剛店、河内長野店、林間田園都市店)
- フレイザーレジデンス南海大阪
- 高野山東京別院
- きまぐれ鉄道ぶらり旅オンラインショップ
高野山・波切不動尊の御朱印帳
波切不動尊は金剛峯寺の裏手通り、徳川家霊台の隣付近に位置します。高野山におけるメイン観光地となる「奥の院」「壇上伽藍」「金剛峯寺」とは少し離れた場所に位置しますが、由緒ある歴史を持った寺院です。
高野山へ訪れた際は是非!女人堂へも参拝するつもりで、その途上となるこの波切不動尊へもお立ち寄りください。
不動明王の持物?がデザインされた御朱印帳
波切不動尊は、”不動”という名前が付されている通り、「不動明王を祀る寺院」です。したがって不動明王をモチーフとした?御朱印帳を授与されています。
身に着ける腕輪や持物である三鈷剣がデザインされています。
- 値段:1000円
- サイズ:縦16.5cm×横11.5cm
- 販売場所:波切不動尊授与所(寺務所)
高野山・慈尊院の御朱印帳
慈尊院と言えば、大師の母親が大師の無事を祈願して、籠もったとされる寺院です。
そんな大師を思う母親を表現したような優しいピンク色の御朱印帳になります。
表面には県指定文化財の三重塔がデザインされ、裏面には本堂となる弥勒堂がデザインされています。
値段
- 1200円
サイズ
- 縦16.5cm×横11.5cm
購入できる場所
高野山慈尊院は高野山の町石道の始まりに位置する寺院です。大師・空海のお母さんが建立したという由緒ある歴史を持った寺院でもあり、かつて多くの参拝者たちがこの慈尊院から高野山大門を経て、壇上伽藍の根本大塔を目指しました。
慈尊院から金剛峯寺までの距離は約22㎞、所要時間は徒歩で約5時間を要します。
高野くんの御朱印帳バンド
上記の金剛峯寺の御朱印帳には高野山のキャラクター「高野くん」の紐のようなものがかけられていますが、これは「御朱印帳バンド」です。
素材はゴムなので伸縮し、これで御朱印帳を閉じて安全に持ち運ぶことができます。
質素な御朱印帳のアクセントとして、はたまたアクセサリーの1つとして、活用してみてはいかがでしょうか?
色は金色と銀色が販売されていますが、訪れる時期によって異なる場合もあります。
- 高野くんの御朱印帳バンドの値段:500円
高野山内の御朱印帳を通信販売している店舗・一覧
有限会社 高野 Koya, Inc.
高野山の公式御朱印帳を取り扱っている、地元・高野山の通販ショップです。
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山674
電話番号:0736-56-1011(代)
FAX番号:0736-56-1021
営業時間:10:00~17:00(土・日・祝祭日は休業)
URL:goo.gl/tFQSmu
高野山法徳堂
御朱印帳の専門店と言ってもいいぐらいの、様々な御朱印帳を取り扱っています。
色とりどりの御朱印帳の中に、きっと、あなたが気に入るステキ♥な御朱印帳が見つかるハズです。
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山53-1
電話番号:0736-20-2298(通販事業部)
mail:info@hotokudo.com
営業時間:10:00-17:00(平日)
URL:https://www.rakuten.co.jp/hotokudo/
その他、通販で販売されている御朱印帳
ここでは、高野山と関連のある公式の御朱印帳をご紹介しました。
これ以外にも、高野山をイメージして、企画(デザイン)された御朱印帳を、独自で販売している会社もあります。
このような会社は、主に通販を利用して、オリジナルの高野山の御朱印帳を販売しています。
終わりに・・「現在は売り切れだけど再販されるかも知れない高野山の御朱印帳」
「高野霊木(檜ヒノキ)の御朱印帳」
「高野霊木(高野杉)」と同じく、高野山の1200年と言う長い年月を生きてきた霊木が使用された御朱印帳です。この御朱印帳には、高野霊木の中の檜(ヒノキ)が使用されています。
高野杉と同じくこの御朱印帳の題字も、弘法大師・空海の集字(筆跡を集めて繋げた文字)だそうです。
ヒノキは、杉に比べて香りが強いのが特徴です。
値段
- 1700円
サイズ
- 縦17cm×横幅12cm(中の用紙16.5cm×11.5cm)
表紙の素材
- 蛇腹模様
購入できる場所
- 金剛峯寺境内の売店
中門再建作業館- 高野山・奥の院の納経所
- 通販「有限会社・高野」
※現在は「売り切れ」のため、取り扱いは高野杉の御朱印帳のみとなっています。
高野霊木の御朱印帳は、使用できる御霊木があれば数量限定で作られます。したがって、御霊木がなければ御朱印帳を作ることができないので「売り切れ」となります。
ちなみにヒノキの御朱印帳はすでに売り切れており、高野山開創1200年記念としての御朱印帳の再販はありません。
ヒノキを御朱印帳がどうしても欲しい場合、ヤフオクなどのオークションで入手する以外、方法がありません。
以上のことから、現在、高野山で販売されている御霊木の御朱印帳は「高野杉」の御朱印帳のみになりますが、ヒノキについても今後、限定版などで再販される可能性はあります。
「高野杉」の御朱印帳は、ヒノキのように独特の強い香りはありませんが、持っているだけで心から身体全体が浄化されて、新たに魂が宿るような気がします。
「高野霊木(御影付き)の御朱印帳」※数量/期間限定
⬆️弘法大師・空海の御影付き
高野山1200年記念の大判の御朱印帳です。高野山の御朱印帳の中では、唯一、規格外の大きさの御朱印帳となります。
御朱印帳をペラっとめくった1ページ目には、「弘法大師・空海」のお姿の御影が載っています。
もちろん、限定販売ですので、以下のような事態で販売が終了となります。
- 売り切れ
- 御朱印帳の材料である高野霊木が採れなくなる
- 2016年の1月1日が到来(2015年12月31日まで)
と、いうことで、2016年1月を過ぎてしまった現在は、残念ながら販売されていません。
この1200年記念の御朱印帳を買う人の中には、すべての種類の御朱印帳を買い揃える人も少なくなかったとか・・。
値段
- 1800円
購入できる場所
高野山・奥の院中門再建作業館通販「有限会社・高野」
※既に販売停止となっています。
サイズ
- 縦22㎝x横幅16㎝ (中の用紙は22㎝x13.5㎝)
先着200名限定!「和歌山・紀北10社寺御朱印巡り記念・高野杉の御朱印帳」
画像引用元:JR西日本
こちらの御朱印帳は、2016年9月から2017年3月にかけて実施された「和歌山・紀北10社寺御朱印巡り」を記念した特製御朱印帳です。
該当する10社寺を巡り御朱印を集めて応募すると、先着200名にプレゼントされたという、非常にレアなアイテムとなっています。
値段
- -円
サイズ
- 縦16.5cm×横11.5cm
なんといってもやはり、高野山の公式の御朱印帳を入手したい!と思う気持ちもあると思いますが、通販で販売されている高野山の御朱印帳も意外にバカにはできません。
あなたが気に入ったデザインの御朱印帳があれば、迷わず購入されてみるのも良いかもしれません。
と、言いますのも、御朱印帳は一生涯所持する大切な御朱印や、思い出がたくさん詰まった、いわゆる自分の人生と言う「壮大な物語本」のようなものです。
そう考えると何も公式にこだわらずとも、本当に自分自身が心から納得して手に入れた御朱印帳を持つのが一番大切なことですね。
ちなみに、私(筆者)は、この大切な御朱印帳を、棺桶に一緒に入れてもらうつもりです。
御朱印帳とのめぐり合いと言うのもある意味、男女の出会いと似たようなものがあり、運命的なものがありますから・・。ウフ
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