高野山は標高約800メートルの盆地地帯に開かれた街ですので、車で高野山へアクセスする際は麓(ふもと)から山道を登ってくることになります。
問題はその山道なのですが、おそらく遠方から高野山へ訪れる方の多くは、世界遺産指定を受けているほどの寺院なので、公共交通機関網や道路などは当然のごとくキッチリと整備されているような認識があると思われます。
ところがドッコイ!そこに思わぬ落とし穴が待っています。あぁァァァ~!!高野山の付近まで来たところでビックリするはずです。
なんとぉぅっ!まともに通行できない道路が2つもあることに気づくハズです。
「まとも通行できない道路」とは、「アスファルトの舗装」や「ガードレール」がない上、さらに!なんと!!道幅が狭く、対向車とすれ違うのに困難を極めるほどの道路があります。
高野山へ訪れたことのある方の中には、道路を見た瞬間にバックで引き返すハメになった方も多いと思われます。
そこで以下では、高野山の山頂へ行く着くためのオススメのルートと、そのルートを通行するために降車するべきオススメの高速インターをご紹介しておきます。
高野山へ車で訪れる方は是非!ご参考にしてみてください。ウフ
まず、高野山の最寄り高速インターチェンジの紹介から・・
- 岸和田和泉インター(阪和自動車道)
- 紀北かつらぎインター(京阪奈自動車道)
- 高野口インター(京阪奈自動車道)
- かつらぎ西インター(京阪奈自動車道)
- 橋本インター(京阪奈自動車道)
そして、各インターチェンジから通行することができる「高野山へ続く山道(道路)」
- 国道370号線
- 国道371号線
- 国道480号線
- 県道109号線
ズバリ!金剛峯寺も推奨!「オススメの高速インターと山道(道路)」
この中で舗装されていてキレイな道をランキング付けするのであれば次のような順番になります。
高野山・山頂へ続く道「舗装されているキレイな道」ランキング!
国道480号線(もっとも道らしい道と言える。繁忙期は渋滞気味)
国道480号線を通行するルートは高野山宿坊協会や金剛峯寺も推奨しているルートです。道幅が広くガードレールがありますので運転に不慣れな初心者でも安心できます。
国道370号線(国道480号と比較すると道幅が細い)
国道371号線(車がすれ違うのすら難しい)
県道109号線(車がすれ違うのすら難しい)
5つのインターと高野山までの各ルートの位置関係
岸和田和泉インター(阪和自動車道)
高野山(金剛峯寺)まで約1時間10分
紀北かつらぎインター(京阪奈自動車道)
高野山(金剛峰寺)まで約40分【オススメ】
高野口インター(京阪奈自動車道)
高野山(金剛峰寺)まで約50分
かつらぎ西インター(京阪奈自動車道)
高野山(金剛峯寺)まで約40分
橋本インター(京阪奈自動車道)
高野山(金剛峯寺)まで約50分
このうち、「岸和田和泉インター」は大阪の岸和田に位置し、高野山とはキャナリぅぃ距離が離れているため、広義での高野山の最寄りインターとなります。
各インターから高野山を目指す6つのルート
以下では各インターから高野山を目指すための6つのルートをご紹介します。
6つのルートとは主に以下のようなルートになります。
1 | 「かつらぎ西インター」から国道480号線を経由するルート |
2 | 「高野口インター」から「国道370号線」を経由するルート【準々・オススメ】 |
3 | 「紀北かつらぎインター」から「国道480号線」を経由するルート【オススメ】 |
4 | 「紀北かつらぎインター」から「県道109号線」を経由するルート |
5 | 「橋本インター」から「国道371号線」を経由するルート |
6 | 「橋本インター」から「国道370号線(紀の川フルーツライン)」を経由するルート【準・オススメ】 |
「かつらぎ西インター」から「国道480号線」を通行して高野山山頂を目指すルート
かつらぎ西インターから高野山(金剛峯寺)まではルート的には最短時間、最短距離でアクセスできます。
ただし、降車してきた後、走行することになる県道125号線は道幅が狭く、対向車とすれ違うのが少し困難です。
よって車の運転に不慣れな方や高野山初心者はオススメできません。
県道125号線の外観
かつらぎ西インターで降車!
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左折した道路が「県道125号線」!道幅が狭いので注意!
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県道125号線を左折すると国道24号線へ入る
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国道480号線
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ここから高野山内の山道へ突入する。高野山(金剛峰寺)まで道はほぼ1本道。
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国道370号線
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国道480号線
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県道53号線
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金剛峯寺駐車場
- 所要時間:37分
- 距離:23.2km
「高野口インター」から「国道370号線」を通行して高野山山頂を目指すルート
このルートは高野山の混雑時期となるGW、夏休み(お盆)、紅葉シーズン(10月、11月)に渋滞回避のために利用を検討したいルートです。
通行する道路はアスファルトで舗装され、ガードレールも設置されています。
ただし、道幅は上述、国道480号線と比較すると狭いです。
ただ、このルートは真田幸村で有名な「真田の郷」と通りますので、真田ミュージアムなどの真田めぐりをされるのであればオススメしておきます。
高野口インターで降車して左折!国道24号線へ入る。
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国道24号線
インター降車するとバイパス(国道24号線)が出てくる左折して直進
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県道13号線
国道370号線
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途中、橋がある交差点が出てくるが、直進すると別の方向へ行ってしまうので必ず右折する!
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あとはほぼ1本道。
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国道480号線
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県道53号線
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高野山(金剛峯寺駐車場)
- 所要時間:50分
- 距離:25.5km
「紀北かつらぎインター」から「国道480号線」を通行して高野山山頂を目指すルート
このルートは金剛峯寺はもとより、高野山宿坊観光協会も推奨しているルートです。
このルートの道路はアスファルトで舗装され、道路の両端にはガードレールが設置されていますので、車の運転に不慣れな方や高野山初心者でも安心して走行しまくることができます。しまくれしまくれ
尚、上述の「かつらぎ西インター」から「県道125号線」を通行するルートと比較すると所要時間約8分、距離にして約5kmほど増加してしまいますが、所要時間たった約8分の増加で安全度が上がるのであれば通行しない手はありません。
紀北かつらぎインターを降車!
そのまま直進する
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国道24号線
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「笠田駅前交差点」を右折して「西高野街道」へ入る
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国道480号線
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あとはほぼ1本道
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県道53号線
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金剛峯寺(高野山)
- 所要時間:45分
- 距離:28.5km
「紀北かつらぎインター」から「県道109号線」を通行して高野山山頂を目指すルート
「県道109号線」は、地元の人ですら、あまり通行しない道路となりますので、余程の理由がないかぎりは通行は控えておくのが賢明です。
県道109号線を回避する理由は、上記の写真を見れば一目瞭然で分かると思いますが、国道371号線と同様に道幅が狭いのが挙げられます。
それと、基本アスファルトで舗装されていますが、道の後半にアスファルトがない”あぜ道”状態の箇所があります。
その上、ガードレールもないので、雨天や降雪時には滑って崖下や田んぼへ転落する可能性も懸念されます。
県道109号線の外観
紀北かつらぎインター
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そのままバイパスを走行
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紀北かつらぎI.C南(交差点)を左折(ここまでは国道480号線ルートと同じ)
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国道24号線
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妙寺駅前交差点を右折
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かつらぎ公園前のT字路で左折
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三谷橋北詰交差点
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県道110号線
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八王子神社前交差点
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県道13号線
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直進してすぐ交差点が出てくる。左に県道109号線への入口が見える。
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県道109号線
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県道4号線
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県道109号線
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ここからはほぼ1本道
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↓国道480号線
↓国道370号線
↓国道480号線
↓県道53号線
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金剛峯寺駐車場
- 所要時間:52分
- 距離:28km
「橋本インター」から「国道371号線」を通行して高野山山頂を目指すルート
「国道371号線」こそが上述した、思わぬ”落とし穴”と言える道路となります。
理由は写真を見てお分かりの通り、名称に「国道」と付きながら4つの道の中でもっとも道が狭い道路です。
アスファルトでかろうじて舗装はされているものの、道路の両端にガードレールがなく、最悪の場合、対向車とすれ違う時にブツかったり、崖下に墜落する危険性があります。
まさに、キ・ケ・ンなぁ、火ぃ・遊びぃだゾぉ♥・・的なルートとなります。..こホンっ!
「県道109号線」と同様に地元の人ですら通行しない道路となりますので、余程の理由がないかぎりは通行は控えておくのが賢明です。
国道371号線の外観
橋本インター
国道371号線
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国道370号線
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国道371号線
国道370号線を途中で左折することで国道371号線へ入ることができます。
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橋本橋南詰交差点を右折
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県道53号線
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金剛峯寺(高野山)
- 所要時間:54分
- 距離:26.3km
「橋本インター」から「紀の川フルーツライン」を通行して高野山山頂を目指すルート
橋本インターを降車するとそのまま片側二車線の大きな道路「紀の川フルーツライン(国道371号線)」を走行することになります。
国道371号線と言うことは上記でご紹介したルートに合流することになりますので、つまりは橋本インターからそのまま国道371号線を走行して高野山までたどり着くことができます。
橋本インター
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紀の川フルーツライン(国道371号線)
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途中、上記「国道370号線」で紹介した右に橋がある交差点が出てくるが、同様に橋を渡らなければ高野山内へは行けないの直進する形で橋を渡る。
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国道480号線
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あとはほぼ1本道。
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県道53号線
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高野山(金剛峯寺駐車場)
終わりに・・「麓の高速インターから高野山までの注意事項」
降雪のための対策
冬季の高野山は、早ければ11月中旬を過ぎた頃から降雪があります。
高野山への道中の道々は、すべてが舗装が行き届いた道路ばかりではなく、アスファルトがなく、地肌が見えた道路もあります。
さらにその上、ガードレールが付いていない道路もありますのでスリップすれば崖下の転落する可能性も考えられます。
以上のことから、冬季に高野山へ訪れる際は、以下のような持ち物が必須となります。
・タイヤチェーンもしくはそれに付随するもの
・窓ガラスのクモリ止めスプレー
・クモリを拭き取る車専用のタオル
・宿坊に宿泊される場合は、翌朝、窓ガラスに張り付いた氷を削り落とすための氷かき
ガソリン
高野山内の道々では基本的にガソリンスタンドが無いものと考えて、山内の道へ入る前に満タンにしておくことをオススメします。
高野山内の道中のガソリンスタンドの数と場所
- もっとも舗装された道路「国道480号線」でも山内入口に1つと途中に1つ。
- 「370号線」には1つ。
これらのガソリンスタンドも営業時間があり、さらに不定休です。
高野山へ登る際は、できるだけガソリンは満タンにしておいてください。
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