高野山・奥の院「玉川の魚」【こうや七不思議】
玉川の魚の読み方
玉川の魚は「たまがわのさかな」と呼称します。
まず、「玉川」の由来から
「玉川」とは、高野山の霊峰とも云われる「揚柳山(ようりゅうさん)」の山頂付近から流れ出でる清流を「玉川」と呼称しています。
ちなみに揚柳山は「高野山4山の一角」とも言われ、他に以下の3山あります。
- 摩尼山
- 天軸山
- 弁天岳
そしてこれに「揚柳山」を加えて「霊峰・高野山4山」と称します。
「玉川の魚」の意味や由来とは?
ある時、高野山の山中を流れるこの玉川の畔(ほとり)に大男がいたそうです。
その大男は玉川の畔で魚を獲って、串に刺して焼いて食べようとしていました。
ところがたまたま玉川を通りかかった大師・空海は、大男が魚を串に刺して焼こうとする光景が見え、すぐさま大男から魚を取り上げ、まるで生きている魚を扱うかのように串から外して玉川へ逃がしたそうです。
するとなんと!驚いたことに魚は息を吹き返しそのまま玉川を泳いでスっと姿を消したそうです。
以来、この玉川の魚の背中の部分を見ると串が刺さっていた後のような小さな黒い模様が付いているそうです。
興味のある方は一度、玉川を覗いてみてください。(くれぐれも魚を見つけても獲るのだけは控えてください)
玉川の中の「卒塔婆」
清流・玉川の中には「卒塔婆(そとうば)」が建てられており、これは水難事故や難産によって命を落とされた方の霊魂を清め続けるためのものです。
また玉川は「水行(みずぎょう)」と呼称される清流で身体の邪気を祓い自らを戒める修行が行われています。
従ってくれぐれもゴミを捨てることの無いように、必ずゴミ袋を持参するかゴミが落ちていれば逆に持ち帰るようにしましょう。
高野山・奥の院「玉川の魚」の場所(地図)
玉川は奥の院を流れる清流になります。
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